『雨とい』の仕組み - 曲り -
この部材は、切妻や片流れの屋根では使われることは無いもので、
軒先が曲がっている場合に軒をその軒先に沿って曲がらせる為に使用します。
軒樋には前高タイプと平行タイプがありますが、
平行タイプでは、樋が左右対称なので、
軒先の形に関わらず1種類しかありませんが、
前高タイプだと、下図のように外曲り・曲り(出)と内曲り・曲り(入)の2種類があります。
また、曲がる角度は一般は90°が多いのですが、45°もある軒樋もあり、
メーカーによっても異なる場合があります。
しかし、稀に80°といったような変わった形の軒先があり、
その場合は塩ビ溶接により角度直し加工を施した樋を取り付けます。
この軒樋を合わせた曲り加工の場合、次の軒樋と接続する為に、
軒継手・ジョイントが必ず2個必要となるのでお気をつけ下さい。